格安SIMと言われるMVNOの通信サービスも最近ではかなり拡大を見せています。
通話付きのサービスももかなり増えてきている状況ではありますが、通話料は高く、docomoや、au、Softbankなどの通信キャリアでかけ放題プランが提供されている事もあり、通話は通信キャリア、データ通信は安く使いたいから格安SIMでと使おうとされる方も多いと思います。そうしたご利用の場合、実は2点の問題が発生します。
それが、「アンテナピクト問題」と「セルスタンバイ問題」です。

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■ アンテナピクト問題とは何か？
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端的に言うと、通信は出来ているがアンテナピクトが表示されない（圏外になる）かったりピクトグラムが表示されないという症状です。

表示だけであれば問題が無いのですが、往々にしてこれに合わせて「セルスタンバイ問題」が発生してきます。

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■ セルスタンバイ問題とは何か？
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Android端末にはセルスタンバイというプロセスがあるのですが、これは3Gによる通話・通信を行う為に動いている物です。アンテナピクト問題が発生すると、通信は出来ていても、圏外になってしまっている為、端末側で無駄に電波を探しにいこうとアクセスし続けてしまいます。それにより待ち受け状態でのバッテリーの消費が異常に早くなってしまうという症状が発生します。これがセルスタンバイ問題です（セルスタンバイ問題「セルスタンバイ」プロセスの詳細を表示した際に「圏外時間」が100%と表記されます）。

詳しく説明しますと・・・
3Gの通信網には「音声通信で使われるCS ドメイン」と「データ通信で使われるPSドメイン」の2種類があります。
音声付のSIMであれば両方で接続出来ますが、データ通信用であればPSドメインでしか接続できません。LTEで通信している間は問題ないのですが、3G通信に切り替わるとPSドメインは繋がるので接続は出来る。ただ、CSドメインでアクセスしようとするが、エラーになり接続できず、また接続しにいくというのが原因になっているようです。

全ての端末でこの症状が起きるわけでは無いのですが、音声が使える端末ではかなり発生してしまうようです。

折角安く使えると思っても、充電の持ちが悪すぎるなど使い勝手が悪ければ困ってしまいますよね。

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■ 対策はあるのか？
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大まかに言うと2つほどあります。

1.問題が発生しない端末を買う

分かりやすいですが、実はかなり大変です。
正直言えば試してみないと分からない所もありますので、使っている人の意見を調べたりする必要があります。最近のLTE端末は、問題が起こっていてもバッテリーの減りに変わりがないのが多いようですので、昔の端末は特に注意した方がいいと思います。

2.SMS付きにする

SMS（ショートメールサービス）は、扱いとしては音声になります。
SMSに対応させるとCS ドメインに接続が出来るようになるので、問題が解決します。
デメリットがあるとすれば、月額金額が上がります。
弊社のGleaner Mobileでは 150円／月額がプラスになります。
他のMVNOでもおおよそ似たような金額が上がります。
iPhoneでも、SMSをつけないとLTEに接続出来ない事もありますし、個人で無難に使いたいという方なら付けて置いた方がいいかもしれません。
モバイルWi-Fiルーターや、iPadのair、mini2などはSMS無しでもおおよそ問題が無いようです。

実際は、必ず問題が発生するというわけではありませんし、「アンテナピクト問題」が発生していても「セルスタンバイ問題」が必ず発生しているわけではありません。またバッテリーの消費は端末によっても異なります。ただ、多くで発生してしまっている問題ですので、MVNOを検討されている方は気を付けて頂いて、すでに購入されていてバッテリーの消費が激しい方はこの問題を疑われては如何でしょうか。

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