docomoが6年5ヶ月ぶりの転入超過
- お知らせ
MNP制度を利用した転入出数で、今年の6月の数値でdocomoが6年5ヶ月ぶりに転入超過になったというニュースがありましたのでご紹介致します。
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■ 転入超過とは?
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言葉通りではあるのですが、MNP(電話番号をそのままで他社に乗り換える)制度を利用して、出て行った数(転出)よりも入ってきた数(転入)が多くなった場合の事です。
新規に購入する場合の数字を含めた純増数(新規に契約があった数 – 解約があった数)よりも実際に利用者が増えてるかどうかを把握するには、実態に近い数字と言われています。
その数字では、ここ数年だとauが最も好調で、次にSoftbankという状況で、docomoだけがなんと6年間5ヶ月も他社への流出が多いという状態続いていました。
iPhone導入の遅れであったりとか、折角導入したのにiPhoneで目新しい料金プランやキャンペーンを打ち出せなかったりなど、何かと転換点を見出せなかったのが影響だとは思います。
(auが状況が好転したのは、iPhoneを扱うようになってからです。導入するまでは、しばらくauが1人負け状態でした)
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■ 転入超過はMVNO(格安SIM)の影響
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数字の変動があったのはMVNOの影響のようです。
今回6月で約2000件の転入超過となったようですが、純増数も順調に伸びているようで、4月~6月で約90万件の増加。
この数字は昨年度の同時期の約2倍、一昨年度の同時期の10倍と大幅に伸びています。
docomoの前期での純増数の半分弱がMVNOの数字だったようですが、4月~6月に関しては5割強にまで増えてるようです。純増数だけ考えれば4月~6月の間で45万件以上がMVNOでの増加なわけですから、6月短期の2000件の転入超過は無かった形です。
一方で6月はSotbankは1万件の転出超過となり、8年ぶりに転出超過となりました。
ですので、実態としてはauやMVNOの格安SIMが好調、docomo自体では特に変わらず、Softbankが低調だったという形でしょうか。
docomo、au、Softbankと料金プランも機種も似たような物でほぼ差がありません。また、過度なキャッシュバック争いも各キャリアともやめていくという話ですので、そもそもわざわざ乗り換える動機があるのだろうか?と思ったりもします。
MVNOに関しては、即日でMNPが出来るようになってきたり、サービス面での向上も図られつつあるので、今後の純増数や転出入の超過数字は、格安SIMが握ってくるかもしません。