Android OSの現状まとめてみました
- お知らせ
1月5日(現地時間)のソニーの記者会見でグローバルでは来月2月から「Xperia Z3」シリーズでAndroid 5.0 Lollipopの提供を発表しました。これからは対応機種も増えていくでしょう。
さて、Androidのバージョンの今のメインは4.4ですが、市場に様々バージョンが溢れています。
正直よく分からない方も多いと思いますので、今回はAndroidのOSに関してまとめてみます。
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■ まずAndroid 5.0 Lollipopでの追加機能
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さて、Android 5.0になると何が変わるのでしょうか?簡単にまとめていきます。
1. UI「マテリアルデザイン」
合理的な余白と動きを使った統一理論に基づいた「マテリアルデザイン」という物になります。
直感的に操作がしやすくなると言われています。
2. 通知機能
端末のロックスクリーンから直接メッセージの確認・返信が可能になり、プライオリティモードをONにすると、事前に登録しておいたユーザーからのメッセージのみを通知させたり、
何時から何時の間は特定のユーザー以外のメッセージを通知させなかったり、という風に通知をカスタマイズできます。
3. バッテリー
省電力モードはデバイスの使用時間を最長で90分間延長されます。
4. セキュリティ
紛失・盗難にあったデバイスを保護するために、自動的に暗号化する機能が導入されています。また、脆弱性やマルウェアに対するセキュリティを強化。
所持しているデバイスを他のデバイスとペアリングしてロック解除する「Android Smart Lock」も搭載されます。
5. デバイス共有
友人や家族のスマートフォンからログインすれば自分のスマートフォンと同じように電話をかけたり、メッセージを閲覧したり出来るようになります。
6. クイックセッティング
頻繁に使用する設定は2回のスワイプ操作だけでアクセス可能になります。
7. 接続
ネットワーク接続が安定するように強化されています。Bluetooth接続も向上し、省電力で以前よりも強力な接続を可能になります。
8. ランタイムとパフォーマンス
Android 4.4からテスト導入されていた「ART」が正式採用されパフォーマンスが4倍向上。ARM・x86・MIPSベースの64ビットプロセッサのサポートを実現
9. メディア
音の遅延が少ない低レイテンシモードを搭載し、オーディオのリアルタイムエクスペリエンスが向上。
5.1および7.1を含む8つのサラウンドチャンネルを2チャンネルのサラウンドにまとめるマルチチャンネルオーディオ機能搭載。
10. OK Google
スクリーンをオフにした状態でも「OK Google」は動作可能になります。
11. アクセシビリティ
テキストのコントラストを上げたり色反転を活用したりして、視認性を強化されます。
12. 言語
新たに15言語が追加され合計68言語に対応。
13. インスタントセットアップ
FC搭載のデバイスなら、新しい端末と古い端末同士をタッチさせるだけで簡単セットアップできるようになりました。
色々と機能が追加されています。
UIの感じが変わって行きますので、少し慣れが必要になってくるかもしれません。
現在、Nexus 4、5、6、7、9、10やGoogle Play Edition端末は5.0が提供されています。
日本で提供されていくようになるのは、今年の中頃くらいにはなるのでは無いでしょうか。
現在では5.0の前の4.4あたりが主力になっていますが、実際のシェアはどうなのでしょうか?
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■ Androidバージョンのシェア
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こちらはGoogleが公開しているAndroidの各バージョンシェア率です。1ヶ月毎に更新されているようで、
今回載せているのは2014年12月のデータとなります。全世界のデータです。
4.4なんかも大分増えていますね、2014年4月頃であれば5%程でしたが、33.9%まで増えています。
ただ、5.0が出てくる中でまだ33.9%しか居ないというのもAndroidの特徴的なのかもしれません。
iPhoneを含めた、Apple製品はOSも端末もAppleが提供していますので、基本的にこうした事はありません。
Androidの場合、端末がバリエーション多く選べる代わりにOSのアップデートをするには問題があります。
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■ Androidバージョンアップの流れ
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1. Googleから最新版のOSが提供
2. チップメーカー(Android端末の部品を作る会社)がOSとのやり取りができるようにコードを作成。
3. 端末メーカーがそれぞれの端末に合うようにコードを書き換える。
4. それぞれの携帯キャリアのソフトウェア要件に合うようにコードを書き換え、動作チェック(通信がキャリアのネットワーク上でしっかり動くかをキャリアの提供する全地域でテスト)
5.Androidバージョンアップを提供
といった流れになります。それぞれ別の会社、組織が作業をしていきますので、提供開始から実際に端末でアップデート出来るまで、相当に時間を要します。また、当然端末メーカーやキャリア側も時間と労力をかけなければなりませんので、コスト面の問題もありますし、機器の性能上提供不可になる場合もありますので、最新バージョンの提供をしないという形にはなってしまいます。
ですので、アップデートが手間でやっていないという側面もありますが、未だに2.×台のシェアがそこそこあります。
ただ、こうした問題はあるものの、Apple製品に比較すれば、製造メーカーも多い為、機器の向上も早く、機種による機能差なんかも多岐に渡りますので、ユーザーサイドは機種選定を多くの選択肢から選べるという利点もあります。
OSもバージョンアップする度に機能改善は当然されますし、新しい方が機能面としてはいい事も多いのですが、一般化されてきたぐらいで様々な不具合も少なくなったりはしますので、一概に出たばっかりの新しいのがいいとは言い切れない所もあります。ですので、機種の機能面とOSのバージョンを相談しながら機種の購入時は考えていただければと思います。
以上簡単にですが、AndroidのOSに関して、まとめてみました。